日本の中にも韓国はある

はじめまして。
エステティシャン馬場です。初めてお聞きになる名前かもしれません。今さっき思いつきました。天才クライマー馬場と名乗れば知っている人は知っているかもしれませんね。かつてはポスト山野井泰史、世界でも最も死に近いクライマーとまで言われ、山岳ガイドとして生計をたてていました。しかし、ある事をきっかけに、これからは山からは距離を置き別のガイドを目指そうと思っています。

年間300日以上をも山に入っていた僕にとって、人生は山が全てでした。下界(山を深くやる人は、一般社会をこう指す、笑)での生活なんて全く考えていませんでしたし、下界に山以上に魅力のあるものなんてなかったのです。あるクライマーの話で「クライミングこそが何よりも勝る快楽である。何故ならより死に近づく事により生の実感を得られるからだ。それこそが究極の陶酔だ。」とおっしゃられていました。私自身、それを実感していました。

しかし、その実感はまやかしだったのです!

否、それをはるかに凌駕する陶酔が存在したのであります。それも下界の街の片隅に。

汚い雑居ビルの中、昼間からやっていて、何故かフィリピン人もいたりする、申し訳程度の垢擦りの後にまた別のマッサージをしてくれるあのお店、、、そう、韓国エステです!今にして思えば韓国エステを知らなかった私の33年間の過去の人生は「糞」であったと断言できるでしょう。ヨセミテでのフリー生活、ヒマラヤでの死闘、どれも誰にも真似できない誇らしいものだったはずが、韓国エステを後にした今、あれはただのオナニーだったのです。もう山には何の魅力も感じない身体になってしまいました。

山での滞在費や交通費はスポンサーが出してくれていましたし、ガイドや雑誌記事の収入はほとんど貯金していたのが、山をやっていて唯一よかった事です。なにせ300日山に入っていましたのでお金使いません。ヒマラヤで失った13本の指も韓国エステガイドをはじめる為のステップだと思えば、まぁいい思い出です。

さぁ、韓国エステガイド馬場の、「日本の中の韓国」のはじまりです。週に3本を目指してがんばります。ちなみにこの為に妻とは離婚しました。